ウロコインコの発情期の特徴と対策方法|性格や行動の変化に注意

「急に噛みつくようになった…」「飼い主にベッタリで離れない…」
そんな変化があったら、それは発情期かもしれません。
結論:ウロコインコの発情は、環境・接し方・食事で落ち着かせることができます!
発情期は一時的なものですが、放置するとストレスや体調不良、病気の原因にもなります。
この記事では、発情期に見られるサインや性格の変化、家庭でできる対処法を初心者の方にもわかりやすく解説します。
- ウロコインコの発情期に見られる主なサインと行動の変化
- 発情期にありがちなトラブルとその予防策
- 発情を長引かせないための具体的な対策と環境づくりの工夫
ウロコインコの発情期とは?いつ起きる?どんな行動?

ウロコインコの発情期は、日照時間、環境、飼い主の接し方が引き金にもなります。
これは「恋愛」ではなく、ホルモンの影響による自然な反応で、ホルモンの暴走と言われることも。
もし放置してしまうと、ストレス・病気・過発情症のリスクが高まる恐れがあります。
- 発情期のタイミング(年に数回、春や秋に多い)
- オスメス問わず見られる
- よくある発情行動(お尻をこする、鳴き声が大きくなる、攻撃的になる、巣作りのしぐさ、など)
発情による性格や行動の変化とは?
発情期の行動変化は、性別問わずあらわれますが個体差があるため、行動サインや
いつもと違うな?と思ったら早めの対策が必要です!
発情期に見られる行動サイン
行動変化 | 内容と背景 |
---|---|
攻撃性の増加 | ホルモンの影響で攻撃性が高まる(噛みつき・威嚇) |
特定の人・場所・物への執着 | 飼い主やお気に入りの物・場所への過剰な執着 |
尻振り/擦りつけ | 交尾行動の模倣として見られる |
エサの吐き戻し | 求愛行動として対象に餌を与えようとする |
鳴き声の変化 | 呼び鳴きが大きく・頻繁になる |
巣作り行動 | ケージ床や隙間への埋もれ行動が見られる |
通常時と発情期の行動の違い
比較項目 | 通常時の様子 | 発情期の様子 |
---|---|---|
飼い主への態度 | 甘えん坊・なつっこい | ベタベタに執着、または攻撃的になる |
噛む力 | 甘噛み程度 | 本気で噛む、威嚇することも |
鳴き方 | おしゃべり・ピッピと可愛い鳴き声 | ギャーギャーと大声で鳴く |
過ごし方 | おもちゃ遊びや探索が中心 | 同じ場所にこもる、隙間に潜る |
食欲 | 安定している | 急に増える/減ることも |
行動のパターン | 一日の流れが一定 | 異常に興奮する時間帯が増える |

うちの子、普段は腕に乗って甘えてくれるのに…最近は急にガブッて噛まれることが…発情期なのかな?
チェックポイント!
- 「性格が変わった?」と思う前に、発情の可能性をまず疑うことが大切です。
- ウロコインコは感受性が強く、環境の小さな変化でも影響を受けやすい鳥です。
- 発情は悪いことではありませんが、過剰な状態が続くと体調を崩す原因にもなります。
発情を悪化させないためにできること|環境と接し方の工夫

ウロコインコの発情はごく自然なことですが、長期間続くと体に大きな負担がかかり、卵づまりやストレス性の体調不良など、健康リスクにつながることがあります。
私たち飼い主のちょっとした工夫や接し方の見直しで、発情を長引かせずに過ごさせてあげることができるんです。
環境面での工夫
対策内容 | 解説 |
---|---|
日照時間を短めに調整する | 発情は「日が長くなった」と感じることで起こりやすくなります。朝はカバーを長めにかけ、夜は早めに照明を落とすなどして、1日8〜10時間程度の暗い時間を確保しましょう。最大で12時間ほどの就寝でもOKです。 |
静かで落ち着ける寝床を整える | 夜間は静かで薄暗い場所で休めるようにすると、ホルモンバランスが安定しやすくなります。 |
巣材や隙間をなくす | ティッシュやダンボールなど巣の代わりになりそうなものは片付けましょう。ケージ内の隙間に入り込むクセがある子は、レイアウトを工夫して潜れないようにします。 |
温度・湿度を安定させる | 「春らしい環境」は発情のスイッチになります。季節の変わり目は特に、急激な気温変化や湿度の上昇に注意しましょう。 |

「春が来た!」と勘違いさせないように、環境のちょっとした工夫がカギだよ。
飼い主の接し方で気をつけたいこと
- スキンシップはほどほどに
特に背中・お腹・尾羽へのタッチは発情スイッチになるため、首まわりや頭を軽くなでる程度にとどめるのがおすすめです。 - 発情行動はそっとスルー
吐き戻しやお尻を振るなどの行動は、過剰に反応せず、そっと目を逸らして静かにやり過ごしましょう。
無理に止めたり叱る必要はありませんが、安全に過ごせているかだけはしっかり確認してあげてください。 - 遊びや運動の時間を増やす
ケージの外で体を動かす時間は、1日20〜30分以上を目安に無理のない範囲で取りましょう。
エネルギーの発散先があることで、発情のピークも和らぎやすくなります。 - 新しいおもちゃや遊びで刺激を与える
鳥の探究心を満たすような知育おもちゃや工夫されたレイアウトを取り入れて、発情以外の興味を引き出す時間を作ってあげましょう。

たくさん遊べると気分もスッキリ!…でも、なでなでは控えめにしてね〜。
発情が長く続いたときのリスクと相談タイミング
- メス:卵づまり、栄養失調、慢性的な産卵癖
- オス:攻撃的な行動、ストレスによる体調不良
- 共通:免疫力の低下、内臓の負担、全体的な弱り
こんな症状が見られたら、すぐに鳥専門の動物病院へ相談しましょう!
- お腹がふくらんで見える
- 排便がうまくできていない
- 明らかに元気がなく、動きが鈍い
🟩注意すべきNG行動・失敗例

発情期のウロコインコに対して、何気ない行動がNGとなることもあります。ここでは、やってしまいがちなNG行動とその理由を整理しておきましょう。
NGパターン | 理由 |
---|---|
つい可愛くてベタベタ触ってしまう | 背中やお腹などへの過度なスキンシップは、発情を助長してしまいます。特に「長時間のなでなで」はNG。 |
吐き戻しなどの発情行動に反応する | 鳥は「喜ばれている」と学習し、発情行動が定着してしまう可能性があります。反応せず静かに距離を取りましょう。 |
巣材になりそうなものを与える・そのままにする | ティッシュ、タオル、ダンボールなどは“巣”と認識しやすく、繁殖モードに拍車をかけます。 |
発情のせいで怒る・叱る | 本能による反応なので、叱っても改善されません。逆にストレスとなり、関係性が悪化することも。 |
発情が続いても様子見のままにする | 体調を崩したり病気のリスクが高まるため、異変があれば早めに動物病院に相談を。 |

かわいいから、なでちゃうってやりがちでした。
でも、それが逆効果なんですね。気をつけます…。

「よかれと思って」やってたことが、NG行動だった…ということもあるので、冷静な観察と工夫が大切だよ!
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まとめ
- ✅ ウロコインコの発情期は、日照・環境・接し方で大きく左右される
- ✅ 攻撃性や吐き戻し、潜り行動は発情サインの一種。反応しすぎず落ち着いて観察を
- ✅ 発情をこじらせると病気のリスクも。日常のケアと早めの対処で防ごう

「いつもと様子がちがうな」と感じたら、発情期をかもしれないですね!できることからやってみます。
ウロコインコの発情期も放鳥や遊びを通じて、普段の様子を観察しておくことが
大切。
記事内でお伝えした工夫や対策が、少しでも皆さんのお役に立てれば嬉しいです♪