ウロコインコのかかりやすい病気一覧と予防法|元気に長生きさせるために

「インコが元気ないけど、これって病気?」「何に気をつければいいのか分からない…」
そんな不安を感じたことはありませんか?
ウロコインコは比較的丈夫な鳥といわれますが、環境や食生活、ストレスによって体調を崩すことがあります。病気のサインは見逃しやすく、気づいたときには進行していた…というケースも少なくありません。
結論:病気は“早期発見”と“日常の予防習慣”で大きくリスクを減らせます!
毎日のちょっとした観察や環境の工夫で、ウロコインコを元気に長生きさせることができますよ。
この記事では、
- ウロコインコがかかりやすい代表的な病気の特徴
- 病気を見逃さないためのチェックポイント
- 今日からできる予防法
を初心者の方にもわかりやすくまとめました。
「なんかいつもと違うかも?」に気づけることが、いちばんの愛情です。
一緒に健康管理のポイントを見ていきましょう。
- ウロコインコがかかりやすい主な病気とその症状
- 病気の兆候を見逃さないための日常チェックポイント
- 飼い主ができる予防策と健康を保つための習慣
🟩ウロコインコがかかりやすい病気とは?

ウロコインコは比較的丈夫な鳥種ですが、見た目では体調不良が分かりにくく、気づいたときには症状が進行しているなんてケースも少なくありません。ここでは、飼育下で特に注意したい代表的な病気をまとめました。
🦠 鳥類結核(マイコバクテリウム感染症)
- 主な症状:慢性的な体重減少、元気・食欲の低下、肝臓や消化器、皮膚などに結節や腫れ。お腹のふくらみ、便秘、尿酸の色変化、まれに神経症状も。
- 感染経路:糞便や土壌・水など環境を介した間接感染が多く、野鳥や他の鳥からの感染も。
- 注意点:人獣共通感染症(ズーノーシス)。特に免疫力の低い人(子ども・高齢者・基礎疾患のある方)は注意し、病院受診時に伝えること。
🍞 メガバクテリア(マクロラブダス症/AGY症)
- 主な症状:食欲があるのに痩せる、吐き戻しや嘔吐、穀粒が消化されずに出る便、軟便・下痢など。
- 原因:ストレス・免疫力低下が主なきっかけ。若鳥や高齢個体に多い。
- 予防策:静かで落ち着いた環境づくり、バランスのよい食事、体調管理の徹底が有効。

毎日の体重測定とフンのチェックは大事!
🌬 呼吸器感染症(クラミジア・細菌性・真菌性)
- 主な症状:くしゃみ、鼻水、呼吸が荒い・鳴る、口呼吸。慢性化で元気がなくなることも。
- 原因:ハウスダスト、カビ、換気不足、乾燥など。
- 注意点:クラミジア症(オウム病)も人にうつる感染症(ズーノーシス)。呼吸症状が出たらすぐ病院へ。受診時は人への感染の可能性も必ず伝えましょう。
🥚 卵づまり(メスに特有)
- 主な症状:床にうずくまる、排便できない、呼吸が苦しそう、お腹が張っているなど。
- 原因:カルシウム不足、発情過多、肥満や運動不足。
- 緊急性:命にかかわる状態のため、一刻も早く受診する必要があります。
⚠️ 肥満・脂肪肝
- 主な症状:腹部の膨らみ、体重の増加、羽の間から見える黄色い脂肪、動きが鈍い。
- 原因:シードの食べすぎ、ペレットでも過剰摂取、放鳥不足による運動不足。
- 対策:体重管理、ペレット中心の食事、1日1時間程度の放鳥を習慣に。
その他の注意したい病気
病名 | 特徴と予防ポイント |
---|---|
アスペルギルス症(真菌感染) | 換気不足・湿気・カビた敷材から感染。呼吸障害を引き起こす。ケージ内の清潔・換気が重要。 |
PBFD(羽毛・くちばし異常症) | 羽が抜ける・生えない、くちばしが変形。感染力が高く、検査と隔離が重要。 |
毛引き症(自咬症) | 自分で羽をむしる行動。ストレス・退屈・病気が原因となることも。生活環境の見直しが必要。 |
🟩病気のサインと早期発見のポイント
ウロコインコは体調が悪くても、野生の習性からそれを隠す傾向があります。そのため、飼い主が日々の様子から“ささいな異変”に気づけるかどうかが、早期発見と適切な対処のカギになります。
🕵️♀️ いつもと違う…こんなサインに注意!
チェック項目 | 観察ポイント |
---|---|
行動の変化 | 動きが鈍い、ぼーっとしている、床にうずくまる |
羽の様子 | 羽を膨らませる、ツヤがない、片側だけボサボサ or 腫れている |
反応 | 名前を呼んでも反応しない、目がトロンとしている |
眠り | 日中も目を閉じている時間が長い、寝てばかりいる |
呼吸・鳴き声 | 呼吸が荒い、口呼吸、尾羽の上下が激しい、鳴かなくなる、声がかすれる |
食欲・飲水量 | 食べない、水を飲まない/逆に飲みすぎている |
フンの状態 | 下痢・色の変化(緑・黒など)、未消化の穀物が混じるなど |

いつもと何かが違う…そう感じたら迷わず動物病院に行きましょう!
⚖️ 毎日の体重チェックで異常を早期キャッチ!
体重は数値でわかる健康サイン。
できれば毎朝、朝食前・同じ時間・同じ条件で測定する習慣をつけましょう。
異常の目安 | 内容 |
---|---|
急な減少 | 1〜2日で3g以上の減少は要注意 |
急な増加 | メスの場合、卵づまりの兆候の可能性あり |
長期的な減少 | 1週間で5%以上落ちたら受診を検討 |
💩 フン・尿酸のチェックも忘れずに!

フンや尿酸の見た目・量・頻度も、ウロコインコの健康状態を知る手がかりになります。
異常なサイン | こんなときは要注意 |
---|---|
水っぽい下痢 | 細菌感染やメガバクテリアの可能性も |
黒いフン | 出血を疑う必要あり |
尿酸の色変化 | 黄色や緑に変色していると肝機能異常の可能性 |
✍️ 記録&相談の習慣がいちばんの備え
- ちょっとした異変も 「観察日記」や「メモ」 に残しておくと、動物病院での診察がスムーズに。
- 「なんか変だな」と思ったら まず保温! そして早めの病院相談が基本です。
🟩家庭でできる病気予防の基本
ウロコインコを病気から守るためには、毎日のちょっとした習慣や住環境の整え方がカギになります。以下のポイントを意識するだけで、病気のリスクをぐっと減らせます。
🏠 ① 清潔な環境を保つ
予防アクション | 内容 |
---|---|
毎日のケージ掃除 | フン受け・止まり木・水入れ・餌入れを清潔に保つ |
週1回の大掃除 | ケージ全体やおもちゃの洗浄、床や壁の拭き掃除も |
床材の管理 | 新聞紙やペットシーツは湿っていたらすぐ交換 |

不衛生な環境は、病気のもとです。毎日ケージのお掃除を心がけましょう!
🌬️ ② 換気と温湿度管理をしよう
管理ポイント | 理由と目安 |
---|---|
換気の確保 | ハウスダスト・カビ対策。1日2〜3回の空気入れ替えを。 |
温度 | 25〜28℃が理想。寒暖差はインコのストレスに。 |
湿度 | 40〜60%前後が目安。加湿器・除湿機で調整を。 |

🍽️ ③ バランスの良い食事で免疫アップ
項目 | ポイント |
---|---|
主食 | ペレット中心に。品質にこだわって選ぶ。 |
副食 | 小松菜やにんじんなどの野菜でビタミン補給。 |
おやつ | シードやフルーツは量を調整して楽しむ程度に。 |

人間と同じでバランスの良い食事が大事ですね!

🧸 ④ ストレスを減らす工夫を
ストレス原因 | 対策例 |
---|---|
音・におい・光の刺激 | 急な大音量・香水・夜更かし照明はNG |
放鳥不足 | 毎日30分〜1時間は安全な場所で運動タイムを |
触りすぎ・構いすぎ | 急な接触や過干渉はかえって不安にさせることも |
📋 ⑤ 定期的な健康チェック&通院
習慣 | 内容 |
---|---|
体重測定 | 毎朝同じ時間にチェック。週ごとの変化も記録。 |
健康診断 | 年1回は鳥類専門の動物病院での受診を習慣に。 |
観察記録 | 毎日のフン・羽・食欲の変化を簡単にメモ |
🟩注意すべきNG行動・失敗例
病気の予防や早期発見のためには、「これだけは避けたい!」という行動を知っておくことも大切です。
知らずにやってしまいがちなNG行動をチェックしておきましょう。
NGパターン | 理由・問題点 |
---|---|
異変に気づいても様子見だけで終わる | ウロコインコは不調を隠す傾向あり。早めの受診が命を救うことも。 |
フン・食欲・羽などを毎日観察していない | 小さな変化に気づけず、病気の発見が遅れる原因に。 |
おやつ(シード・果物)をあげすぎている | 肥満・脂肪肝などの生活習慣病につながるリスク。 |
湿気・カビ臭のする部屋で飼っている | 真菌感染(アスペルギルス症)や呼吸器病を引き起こす原因に。 |
自己流で薬やサプリを与える | 症状を悪化させたり、副作用を招くことも。必ず獣医に相談を。 |
体重を測っていない・測り方がバラバラ | 測定時間や方法が一定でないと、変化を正しく把握できない。 |
毎日の掃除をサボりがち | 糞やホコリが溜まると、細菌・カビ・ダニの温床に。健康に直結。 |

ぼく、具合が悪くても頑張っちゃうから…飼い主さんの気づきが命を守ってくれるんだ。
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- 👉 うちの子は元気?お迎え直後のチェックポイントと異変のサイン
…お迎え後すぐの健康チェックポイントを初心者向けに解説! - 👉 ウロコインコの健康サインと異変チェックポイント
…見逃しやすい「異常のサイン」を具体例付きで紹介しています。 - 👉 ウロコインコの食事ガイド|主食・副食・おやつのバランスとは?
…偏食や肥満を防ぐための食事の与え方や注意点がわかります。 - 👉 ウロコインコの発情期の特徴と対策方法|性格や行動の変化に注意
…体調や行動の急変が見られる時期のケアについても解説。
✅ まとめ
- ✅ ウロコインコにはマイコバクテリウム感染症やメガバクテリア、呼吸器疾患など注意すべき病気が複数ある
- ✅ 体重や羽・鳴き声・食欲の変化を日々チェックすることで早期発見につながる
- ✅ 食事・環境・ストレスケアなど、家庭でできる予防が健康維持のカギ
- ✅ 異変を感じたら「保温+病院相談」を迷わず行動するのがベスト
🐥 迷ったら「早めの対処」がいちばんの予防です
小さなサインの見逃しが、重大な病気につながることも。
ウロコインコの健康を守る一番のポイントは、毎日の観察とちょっとした気づきです。
「なんとなく元気がないかも?」と感じたときこそ、
“おかしいな”に気づける飼い主さんが、最高のお医者さん!