G-S4V2036LZK ウロコインコにかかりやすい病気一覧と予防法|元気に長生きさせるために
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ウロコインコのかかりやすい病気一覧と予防法|元気に長生きさせるために

知っておきたい!インコの病気とケア方法
hashibirosenpai

「インコが元気ないけど、これって病気?」「何に気をつければいいのか分からない…」
そんな不安を感じたことはありませんか?

ウロコインコは比較的丈夫な鳥といわれますが、環境や食生活、ストレスによって体調を崩すことがあります。病気のサインは見逃しやすく、気づいたときには進行していた…というケースも少なくありません。

結論:病気は“早期発見”と“日常の予防習慣”で大きくリスクを減らせます!
毎日のちょっとした観察や環境の工夫で、ウロコインコを元気に長生きさせることができますよ。

この記事では、

  • ウロコインコがかかりやすい代表的な病気の特徴
  • 病気を見逃さないためのチェックポイント
  • 今日からできる予防法

を初心者の方にもわかりやすくまとめました。

「なんかいつもと違うかも?」に気づけることが、いちばんの愛情です。
一緒に健康管理のポイントを見ていきましょう。


この記事でわかること!
  • ウロコインコがかかりやすい主な病気とその症状
  • 病気の兆候を見逃さないための日常チェックポイント
  • 飼い主ができる予防策と健康を保つための習慣

🟩ウロコインコがかかりやすい病気とは?

ウロコインコは比較的丈夫な鳥種ですが、見た目では体調不良が分かりにくく、気づいたときには症状が進行しているなんてケースも少なくありません。ここでは、飼育下で特に注意したい代表的な病気をまとめました。

🦠 鳥類結核(マイコバクテリウム感染症)

  • 主な症状:慢性的な体重減少、元気・食欲の低下、肝臓や消化器、皮膚などに結節や腫れ。お腹のふくらみ、便秘、尿酸の色変化、まれに神経症状も。
  • 感染経路:糞便や土壌・水など環境を介した間接感染が多く、野鳥や他の鳥からの感染も。
  • 注意点人獣共通感染症(ズーノーシス)。特に免疫力の低い人(子ども・高齢者・基礎疾患のある方)は注意し、病院受診時に伝えること。

🍞 メガバクテリア(マクロラブダス症/AGY症)

  • 主な症状:食欲があるのに痩せる、吐き戻しや嘔吐、穀粒が消化されずに出る便、軟便・下痢など。
  • 原因:ストレス・免疫力低下が主なきっかけ。若鳥や高齢個体に多い。
  • 予防策:静かで落ち着いた環境づくり、バランスのよい食事、体調管理の徹底が有効。
筆者
筆者

毎日の体重測定とフンのチェックは大事!

🌬 呼吸器感染症(クラミジア・細菌性・真菌性)

  • 主な症状:くしゃみ、鼻水、呼吸が荒い・鳴る、口呼吸。慢性化で元気がなくなることも。
  • 原因:ハウスダスト、カビ、換気不足、乾燥など。
  • 注意点クラミジア症(オウム病)も人にうつる感染症(ズーノーシス)。呼吸症状が出たらすぐ病院へ。受診時は人への感染の可能性も必ず伝えましょう。

🥚 卵づまり(メスに特有)

  • 主な症状:床にうずくまる、排便できない、呼吸が苦しそう、お腹が張っているなど。
  • 原因:カルシウム不足、発情過多、肥満や運動不足。
  • 緊急性:命にかかわる状態のため、一刻も早く受診する必要があります。

⚠️ 肥満・脂肪肝

  • 主な症状:腹部の膨らみ、体重の増加、羽の間から見える黄色い脂肪、動きが鈍い。
  • 原因:シードの食べすぎ、ペレットでも過剰摂取、放鳥不足による運動不足。
  • 対策:体重管理、ペレット中心の食事、1日1時間程度の放鳥を習慣に。

その他の注意したい病気

病名特徴と予防ポイント
アスペルギルス症(真菌感染)換気不足・湿気・カビた敷材から感染。呼吸障害を引き起こす。ケージ内の清潔・換気が重要。
PBFD(羽毛・くちばし異常症)羽が抜ける・生えない、くちばしが変形。感染力が高く、検査と隔離が重要。
毛引き症(自咬症)自分で羽をむしる行動。ストレス・退屈・病気が原因となることも。生活環境の見直しが必要。

🟩病気のサインと早期発見のポイント

ウロコインコは体調が悪くても、野生の習性からそれを隠す傾向があります。そのため、飼い主が日々の様子から“ささいな異変”に気づけるかどうかが、早期発見と適切な対処のカギになります。


🕵️‍♀️ いつもと違う…こんなサインに注意!

チェック項目観察ポイント
行動の変化動きが鈍い、ぼーっとしている、床にうずくまる
羽の様子羽を膨らませる、ツヤがない、片側だけボサボサ or 腫れている
反応名前を呼んでも反応しない、目がトロンとしている
眠り日中も目を閉じている時間が長い、寝てばかりいる
呼吸・鳴き声呼吸が荒い、口呼吸、尾羽の上下が激しい、鳴かなくなる、声がかすれる
食欲・飲水量食べない、水を飲まない/逆に飲みすぎている
フンの状態下痢・色の変化(緑・黒など)、未消化の穀物が混じるなど
筆者
筆者

いつもと何かが違う…そう感じたら迷わず動物病院に行きましょう!


⚖️ 毎日の体重チェックで異常を早期キャッチ!

体重は数値でわかる健康サイン
できれば毎朝、朝食前・同じ時間・同じ条件で測定する習慣をつけましょう。

異常の目安内容
急な減少1〜2日で3g以上の減少は要注意
急な増加メスの場合、卵づまりの兆候の可能性あり
長期的な減少1週間で5%以上落ちたら受診を検討

💩 フン・尿酸のチェックも忘れずに!

フンや尿酸の見た目・量・頻度も、ウロコインコの健康状態を知る手がかりになります。

異常なサインこんなときは要注意
水っぽい下痢細菌感染やメガバクテリアの可能性も
黒いフン出血を疑う必要あり
尿酸の色変化黄色や緑に変色していると肝機能異常の可能性

✍️ 記録&相談の習慣がいちばんの備え

  • ちょっとした異変も 「観察日記」や「メモ」 に残しておくと、動物病院での診察がスムーズに。
  • 「なんか変だな」と思ったら まず保温! そして早めの病院相談が基本です。

🟩家庭でできる病気予防の基本

ウロコインコを病気から守るためには、毎日のちょっとした習慣や住環境の整え方がカギになります。以下のポイントを意識するだけで、病気のリスクをぐっと減らせます。


🏠 ① 清潔な環境を保つ

予防アクション内容
毎日のケージ掃除フン受け・止まり木・水入れ・餌入れを清潔に保つ
週1回の大掃除ケージ全体やおもちゃの洗浄、床や壁の拭き掃除も
床材の管理新聞紙やペットシーツは湿っていたらすぐ交換
筆者
筆者

不衛生な環境は、病気のもとです。毎日ケージのお掃除を心がけましょう!


🌬️ ② 換気と温湿度管理をしよう

管理ポイント理由と目安
換気の確保ハウスダスト・カビ対策。1日2〜3回の空気入れ替えを。
温度25〜28℃が理想。寒暖差はインコのストレスに。
湿度40〜60%前後が目安。加湿器・除湿機で調整を。

🍽️ ③ バランスの良い食事で免疫アップ

項目ポイント
主食ペレット中心に。品質にこだわって選ぶ。
副食小松菜やにんじんなどの野菜でビタミン補給。
おやつシードやフルーツは量を調整して楽しむ程度に。
さとうさん
さとうさん

人間と同じでバランスの良い食事が大事ですね!

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ウロコインコの食事ガイド|主食・副食・おやつのバランスとは?
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🧸 ④ ストレスを減らす工夫を

ストレス原因対策例
音・におい・光の刺激急な大音量・香水・夜更かし照明はNG
放鳥不足毎日30分〜1時間は安全な場所で運動タイムを
触りすぎ・構いすぎ急な接触や過干渉はかえって不安にさせることも

📋 ⑤ 定期的な健康チェック&通院

習慣内容
体重測定毎朝同じ時間にチェック。週ごとの変化も記録。
健康診断年1回は鳥類専門の動物病院での受診を習慣に。
観察記録毎日のフン・羽・食欲の変化を簡単にメモ

🟩注意すべきNG行動・失敗例

病気の予防や早期発見のためには、「これだけは避けたい!」という行動を知っておくことも大切です。
知らずにやってしまいがちなNG行動をチェックしておきましょう。

NGパターン理由・問題点
異変に気づいても様子見だけで終わるウロコインコは不調を隠す傾向あり。早めの受診が命を救うことも。
フン・食欲・羽などを毎日観察していない小さな変化に気づけず、病気の発見が遅れる原因に。
おやつ(シード・果物)をあげすぎている肥満・脂肪肝などの生活習慣病につながるリスク。
湿気・カビ臭のする部屋で飼っている真菌感染(アスペルギルス症)や呼吸器病を引き起こす原因に。
自己流で薬やサプリを与える症状を悪化させたり、副作用を招くことも。必ず獣医に相談を。
体重を測っていない・測り方がバラバラ測定時間や方法が一定でないと、変化を正しく把握できない。
毎日の掃除をサボりがち糞やホコリが溜まると、細菌・カビ・ダニの温床に。健康に直結。
ウロくん
ウロくん

ぼく、具合が悪くても頑張っちゃうから…飼い主さんの気づきが命を守ってくれるんだ。


🔗 関連記事

ウロコインコの健康管理や体調の変化に関する情報を、さらに詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてください。


✅ まとめ

  • ✅ ウロコインコにはマイコバクテリウム感染症やメガバクテリア、呼吸器疾患など注意すべき病気が複数ある
  • 体重や羽・鳴き声・食欲の変化を日々チェックすることで早期発見につながる
  • 食事・環境・ストレスケアなど、家庭でできる予防が健康維持のカギ
  • ✅ 異変を感じたら「保温+病院相談」を迷わず行動するのがベスト

🐥 迷ったら「早めの対処」がいちばんの予防です

小さなサインの見逃しが、重大な病気につながることも。
ウロコインコの健康を守る一番のポイントは、毎日の観察とちょっとした気づきです。

「なんとなく元気がないかも?」と感じたときこそ、
おかしいな”に気づける飼い主さんが、最高のお医者さん!

ABOUT ME
ハシビロ
ハシビロ
会社員/ブロガー
小学生の頃に初めてセキセイインコを迎えて以来、約38年間、さまざまなペットと共に暮らしてきました。 これまでに、犬・猫・ハムスター・文鳥・ウロコインコ など、多くの動物たちと過ごし、ペットがいる生活が当たり前の毎日を送ってきました。

現在は、ウロコインコをはじめとする鳥たちとの暮らし を楽しみながら、これまでの経験を活かし、「初めてウロコインコを迎える人が安心して飼えるように」 をテーマに情報を発信しています。

動物たちはただのペットではなく、大切な家族!
そんな思いを込めて、初心者の方にもわかりやすく、ウロコインコとの暮らしの魅力や飼育のポイント をお届けしていきます。
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